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観るまえに跳べ!
category: 邦画 | author: sonistry
なにせ、俳優陣が豪華だし、話題性も結構ありそうな映画なんだけど、実際の完成は2001年で、公開されたのは2004年だそうな。その間の紆余曲折は知る由もないのだけれど、何か奇妙に因縁めいた不遇がこの映画を襲ったみたいである。おいらはもう、蒼井優&伊藤歩の出演が気になってみた。あらかじめいうなら映画としての完成度はそんなに高くない。でも、面白かったし、一ヶ所(二ヶ所?)、涙腺の泣きボタンを押されてしまった映画だった。意外なところで、もうほとんど泣きそうになった。

『Mask de 41』みました。

倉持家は静かに家庭崩壊中。夫、忠男(田口トモロヲ)にはリストラの影が忍び寄っているし、妻、恭子(筒井真理子)はフラワーアレンジメントに夢中だし、2人の子供、姉春子(伊藤歩)は、貧乏な彼氏に夢中だし、妹ハルカ(蒼井優)は、ダンスに夢中で、一家は毎日ケンカが絶えない。忠男にとって唯一の楽しみはプロレス観戦で、学生プロレスでは「Mask de 小鉄」のリングネームをもち400戦全敗の記録を持っていた。そして今も毎夜プロレス好きの集るプロレスバーへと足をはこんでいる。

この倉持家は、とっても家庭が複雑。忠男と恭子は、二人とも再婚。忠男には、春子ともう1人、別れた妻についていった息子(これが、黒田勇樹なんだ!)がいる。ハルカは恭子の連れ子である。面白いのは、忠男は、別れた妻に息子の養育費を送り、恭子は別れた夫から、ハルカの養育費をもらっている。ああ、ややこし。でも正直、この家族関係は面白いとおもう。この部分もっと掘ったら、意外と鉱脈にあたりそうなんだが、結構サラッとみせる。まぁそれもまたよしです。

さて、忠男はプロレスバーで、大学時代の後輩で、細々とプロモーターをしている松尾スズキ(役名忘れた)と出会う。松尾は付き合ってる有名女子レスラーの浜田京子を利用して、プロレス団体を旗揚げして女子レスラーとの試合をブッキングしようとするんだが、そのための金が集らない。一念発起、退職した忠男は、退職金1000万をプロレス団体の旗揚げに使おうとするんだが、肝心の浜田が松尾との間の子を妊娠してしまいこの話が流れてしまう。1000万円もパー。しかも、このことが妻に発覚し、更に倉持家は崩壊への道をぐだぐだに駆け下りていく。

結局、小日向文世(役名忘れた。猪木狂)のつてで、ダフ屋になる忠男だったが、あるきっかけで彼自身も、レスラーになるべく練習を開始する。失ったはずの夢に向かっていく忠男を前に、友人達や家族は、どんどん「見る前に跳べ」状態に・・・

ふう。あらすじって書きにくい。。。

倉持家のみなさん

どうして忠男にみんなが感化されていくのかってゆうトコロがもうちょっとちゃんと描けていたら面白かったかも。忠男自身には全然魅力が無い、彼がすごいのは1000万ポーンと夢に賭けるところぐらいかな。。だから、どうしてそこまで感化されちゃうのかなーって疑問だった。

田口トモロヲさんはスゴイ。デ・ニーロばりにおよそ1年かけてジムやらなんやら通って、16キロ増量し、レスラーの体型を作っている。首とか、胸板とかすごい。しかも筋肉美というより、プロレス体型を作っている。ただ、それは普通の41歳としてはすごいということで、実際ラスで試合をするのだが、やっぱり体格では本当のプロレスラーに格段に負けてるんで、悲しいかなあんまりすごさがわからない。でもやっぱ公開されて良かったよ・・・・゚・(つД`)・゚・

俳優さんとっても豪華。松尾スズキさんの、悪気は全然無いのに、やることなすこと総てまわりを不幸にしていくキャラには笑えてしまった。いかがわしいさとダンディズムと情けなさが同居している。小日向さんの猪木狂っぷりは多分監督さんの思い入れがたっぷり投影されているみたい。しかも最後は軽やかにレフェリーしてて笑った。ラーメンズの片桐仁は普通にしててもオモロかった。

伊藤歩と蒼井優の血の繋がらない姉妹はみていてナゴめた。どっちもホントはそんなに家族のこと嫌ってない。ラス、母を自転車の後ろにのせて走り出す蒼井優が泣かせる。

ああ、そういえば、おいら1ヶ所本当に泣きそうになったシーンがあって、それは、崩壊した家庭での朝の朝食風景。一人づつシーンが変わるんだが、料理鉢一杯のなんやわからん‘煮たの’を、家族1人1人が味噌汁とご飯と、其れだけをおかずに無言で食べている。この光景がすごく淋しい。どこかで見た事があるから淋しくて、泣きそうになった。実はしかもオーラスで、この‘煮たの’がまた出てくる。コレ何の煮たの?きんぴらなんやろか?どうして最後家族一緒の朝食ではなかったのかなぁ?最後にコレがでてきたから、なんかラスが淋しかった。。。

レンタルDVDで観ました。オマケ映像がとても豪華でした。
★田口さんが肉体改造、プロレス本番にいどむメイキング
★念願の公開を意味深に語る舞台挨拶
★あの、プロジェクトX口調の封印をといて、しゃべっちゃってる映画予告
★同じ一家のキャストにプラス加藤治子さんを交え、加藤さんがすこしずつ痴呆症(今、認知症というらしい)になっていく?姿を描いた、『澤口家の夏』という、ショートフィルム(CMなのかな?結構評価が高くて広告関係の賞とかもとってるみたい)
★そして、WEBで公開されてた、映画の物語にそったサイドストーリー的な田口トモロヲと蒼井優の掛け合い『見る前に跳べ』←これ、とっても蒼井優がかわいいです。
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